• Choque

練習至上主義

ブラジルで毎日ヒィヒィ言いながら練習していた頃、家にはテレビも無ければインターネットも無く、 ラジオが唯一世の中の情報をくれるものでした。

ケータイでLINEやWhatsApp, Facebook程度は見られるのですが、

一日100MBのプランだったので出来ることは最低限でした。

毎週末、隣町のDuque de Caxias(通称:カシーアス)の友達の家で

英語の家庭教師をしていたので、その時はそこのWi-fiを使って世の中の情報を得ていました。

ふとある時、十年以上前に見たきり二度と見ることの無かったインターネットの某掲示板で、 カポエイラについて語っているページを見つけました。

見てみました…………………………

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昔となーーーーーーーーーんにも変わりませんね(笑)。 なんだか雲の上から遠い国を望遠鏡で見ている気分でした。

カポエイラそのものに対する知ったかと批判。 特定のグループについての知ったかと批判。

連日の練習で裂けた足の親指の付け根のズキズキを感じつつ(←カポエイラあるある)、 前日の練習で喰らったponteira(ポンテイラ=蹴り技の一種)で紫色になった脇腹を

アイシングしながら、不思議な気持ちでパソコンの画面のそれを眺めていました。

「この人達、どこにたどり着きたいんだろう。」

カポエイラはキーボードでJOGOするものではないです。 カポエイラは動画サイトで学ぶものでもないです。

先生がいて生徒がいる。カポエイラの「場」にその身をもってきて、人から人に教える。

それが習うということ、学ぶということです。 自分が頑張るべきことを頑張っている人は、周りの事なんてどうでも良いんです。

なぜならやるべき事、するべき努力が沢山あって、他に割く時間なんて無いんです。 今は若くても、明日はおじさん、明後日にはおじいさん、明々後日には灰です。笑 いや、冗談じゃなく。

カポエイラは自分でいっぱい汗をかいて、足の裏の皮のヒリヒリした痛みを感じて、

筋肉痛を繰り返して学んでいくもの。

そして、その為にはいつもしっかり見てくれる「先生」と、

いつも一緒にジンガしてくれる「仲間」が必要です。 そして、これは私の師匠が耳にたこが出来るくらいに言うことですが、


練習以外にするべき事はありません。


新しい技を上手く出せた時の喜びも、思い通りのjogoができた時の楽しさも、

全ては無心になって練習して汗かいた成果で、それ以外の近道はありません。

逆に言えば、それをしていれば着実にゴールには近づきます。

そして、人が人に教わる場には、一種の親子関係があるんです。 ちゃんとした先生はちゃんとあなたの事を見てくれています。 見ていない様で見ていてくれたり、あからさまに見ていてくれたり。

先生の一種の「愛情」を感じながら仲間と一緒に切磋琢磨していれば、

周りのことなどどうでも良くなるはず。

そういった意味で、あなたには家族以外のファミリアがありますか? パソコンももスマホもひとまず放っておいて、ファミリアを本気で探してみませんか?

何も考えないでみんなで一緒にGINGAしましょっ。

あのグルーヴ感、楽しいですよ~。






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