柔術界のボス②
柔術界の重鎮レオズィーニョですが、彼はリオの人です。 前に来たフィンフォウ選手もリオの人。
フィンフォウは俺も数年前にバイトをしていた、南エリアのイパネマ地区のカンタガーロfavelaの出身です。
favela、つまり貧民窟ですね。なんか日本ではここ数年流行ってますねfavela(笑)
住むと結構大変なんですけどね(笑)
レオはfevela出身ではないですが、彼もイパネマ出身。
俺は昔から北エリアの更にはずれのsubúrbio(スブルビオ)と呼ばれる地域で生活も遊びも練習もしていました。subúrbio=郊外という意味です。
映画のMadmaxわかる人?あの景色です(笑)
エリアにかかわらず、やはりリオの人同士(生活をしていたという点では自分も含めて。)だと理屈抜きで仲良くなれるところがあります。
フィンフォウもレオもそうでした。
自分が日本に帰国して10か月たとうとしていますが、久々に「あぁ、カリオカ(Rio出身の人)ってこんなだよなぁ。」という気持ちになりました。
すぐに仲良くなれる。
リオという町がいかに美しくて、いかに楽しくて、いかに危険で、いかに不公平で不便で理不尽か、それら全てをひっくるめていかに不思議な魅力にあふれているかをお互いが知っているという事実を知っているから、あの不思議な無条件の親近感と連帯感が生まれるんです。
まるで小学生の時からの友達のような近さになります(笑)
セミナーでは何十人もの柔術の生徒さんたちが列をなしてレオズィーニョと写真を撮っていました。
通訳の自分は控えめに隅っこで座っていましたが、そこへふと彼が来て、
「これは俺のスポンサーのメーカーがくれたトレーニング用のパンツなんだ。お前にプレゼントだ。」といって新品のハーパンをくれました。
うれしかったです。
柔術界ではとても高くてかっこ良いで有名な「ショヨロール」というブランドだそうで。
大切に使います。
