カポエイラと音楽(1)
カポエイラの歌は本当に美しい。 闘志を掻き立てるものもあれば、心の琴線に触れるものもある。 ブラジルでは涙を流しながらコーラスを歌っている人をたまーにみる。 つい昨日亡くした友のために皆で歌うこともあれば、仲間の誕生日を祝うためにも歌う。 カポエイラの歌は常にカポエイリスタの心に寄り添い続ける。 比喩的に教訓を解いているものもあれば、ただただ人生を嘆いているものもあれば、復讐を誓うものもある。 ジョーゴの中で起こっている事に対して、何らかの意味を込めて歌い手がその場で歌を選ぶ事もある。 もしくは、ビリンバウの前でしゃがんでいるこれからジョーゴをする二人が、歌で挑発しあうこともある。
多くの歌に何らかの教訓が込められている。 また、歌の内容も、状況によっては解釈が変わるから面白い。本場のホーダでは下手な選曲は自分の身を危険にさらす。
この奥深さを伝えられるまでに結構時間がかかることは知っている。 自分からも飛び込んできて欲しい。 伝えたいことはいっぱいある。 言葉だけでは伝わらないから とにかく週に一度でもその身を カポエラの場に現して欲しいと思うのだけども。