• Choque

あなたは「闘い方」を知っていますか?

Boa noite(ボアノイチ=ポルトガル語で「こんばんは」).

インストラクターの湖太郎です。


ところで皆さんは「闘い方」を知っていますか?

カポエイラに関してよくある質問のひとつに「カポエイラはどうやって勝ち負けを決めるの?」というものがあります。


ごくごく自然な疑問だと思います。

はじめに結論を言いますと、勝ち負けはありません。

隙を突かれて攻撃を当てられても、軸足を刈られて床に転ばされても

jogo(ジョーゴ=カポエイラの組み手)はそこで終りではないんです。


しなやかな身のこなしと、自由な発想で相手を術中にはめていくのもカポエイラですが、

自分が一本取られたり転ばされたりした時の反撃の仕方にこそカポエイラの真髄があります。


諦めずにjogoを続けること、転ばされても冷静な頭ですぐに次の手を考えて機を

うかがってやり返すこと、そこにカポエイラの精神が現われています。


相手の蹴りをしっかりと避ける、今度は自分が蹴り返す、脚払いで転ばされる、

上手に転んでその体勢から蹴り返す、また足払いが来る、

その脚払いに脚払いを掛けて今度は相手を転ばす、、、など展開に制限はありません。


カポエイラをしているあなた自身が「負けた」と思わない限り、あなたは負けないんです。

だからカポエイラに「負け」という概念はありません。

転ばされて地面に這いつくばることもカポエイラの重要な一部で、みんなそこを通ります。


カポエイラにはrasteira(ハステイラ=足払い)という技があります。

蹴ってきた相手の軸足をタイミングよく払うことで、相手を床に転ばせます。


ブラジルの道場ではよくカポエイラのjogoを人生になぞらえることがあります。

なかでもこのrasteiraは例え話で良く使われるのです。

人間誰もが生きている間にいろんな挫折や裏切りを経験していきますよね。

そういったものを人生におけるrasteiraとして隠喩的に使うのです。


jogoにおいて転ばされた事がないcapoeirista(カポエイリスタ=カポエイラをする人)はいません。

私も彼も貴方もこの先カポエイラで転ばされ続けます。

ただ、capoeiristaは転び方を知っています。転び方を知っているということは、つまり転ばされた体勢からの反撃の仕方も知っているということです。


(リオ本部の練習↑)


前回のブログでしなる竹は決して折れないというお話をしました。

しかし竹の強みは強度だけでないんです。

もう一つの強みはどんな方向から吹くどんな強い風にも

柔軟に対応できるそのしなやかさです。

そしてしなった竹はしなった分だけ勢い良く戻ってきます。


冒頭に私が言った「闘い方を知っていますか?」という質問は、

護身術が出来ますか?という意味ではないんです(笑)

ではどういうことか。


カポエイラをしているいないに関わらず、老若男女問わず、

誰でも皆何らかの形で闘っていませんか?

何かを守るために何かを耐える。社会人は特にそういう場面を生きていると思いませんか?

でも皆が皆、闘えていますか?戦い方が分からなくて泣き寝入りしたり、

お酒に逃げたりしていませんか?

弱者になることを受け入れて楽になろうとしていませんか?


そろそろ、「闘い方」をおぼえませんか。一緒に強くなっていきましょうよ。

前回と今回のブログで敢えて「格闘技」という言葉を使わないで

「闘い」という言葉を使ったのはそういう意味なんです。

カポエイラのjogoをしている人を見ると「あぁ、立派に闘っているなぁ。」と

思うことがあります。ブラジルの兄弟弟子たちが、自分の能力を全部出して

一生懸命jogoしているその姿に、昔senzala(センザーラ=奴隷小屋)の中で

大きな権力に歯向かうようにしてカポエイラ(の原型)を創っていった

黒人奴隷たちの姿を重ねてみることがあります。


肌の色は関係ありません。

そのsenzalaが東京にあったって面白いじゃないじゃないですか。

熱いじゃないですか。


あなたは熱いこと好きですか?

私は熱いこと大好きです。


ではまた

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