はじめまして。アバダ・カポエイラ東京ヘッドインストラクターの鈴木湖太郎です。
長年、ブラジルを拠点にカポエイラの稽古、指導、研究に打ち込んできましたが、本場で学んでいるカポエイラを日本にも広めるべく、2019年の帰国より地元東京で指導を始めました。
カポエイラを通して、強い身体や柔軟な頭を手に入れるだけでなく、自身が秘めている芸術性の表現の方法を知っていただけたらと思います。
東京にカポエイラの文化が根付く日を目標として、日々指導と鍛錬をしています。

カポエイラの指導者を目指すきっかけ

私が指導者になろうと決めたのは初めてブラジルに行った19歳の時でした。
そのきっかけを作ってくれたのが当時の先生です。先生が整えてくれた環境に身を置き、本部で稽古をしながら、様々な刺激を受けた1ヶ月間。
トップレベルのアスリートが激しくしのぎを削りながら臨む稽古。そのアスリート達が小さな子供達や高齢者に優しく教える稽古。聾唖学校で手話を通じて行われる特別クラス。黒人奴隷の歴史に関する座学。全てがカポエイラを通した教育であり、それは一つの文化でした。
どのような形であれ、自分もその一端を担いたいと漠然と思いました。

何故カポエイラなのか

礼儀とルールを重んじ、最低限の安全が保証された日本。
言い換えれば「こうでなければならない」「こうさえしていれば良い」「皆そうだからそれで良い」という思い込みの中に、考える事や感じることをさぼりがちではないでしょうか。

一方、あらゆる事が予定通りに進まず、常に臨機応変な生き方を求められるブラジル。
機が訪れるまでは柔軟に楽しく、そしてチャンスが有れば逃さない。そんなブラジルの哲学をひとまとめにしたもの、それがカポエイラです。

誰しもが生まれた頃に持っていた自由な身体と心(発想)は、現代社会のルールの中で少しずつ凝り固まってしまい、成人を待たずして表現の仕方も忘れてしまいます。しかし忘れてしまうという事は元々は知っていたものなのです。

カポエイラではその方法を「格闘技」の稽古をすることで再習得します。
身を守るための技術の習得と、柔軟な心身を手に入れる事は、思ったほど難しいことではありません。
カポエイラ文化には、現代の我々日本人が生きづらいと感じている日々を、生きやすくする知恵が詰まっていると信じています。

代表 鈴木 湖太郎

インストラクター経歴

2002年3月(18歳)@東京
兄に誘われ、東京都北区田端にてABADÁ-CAPOEIRA入門。
2003年7月(19才)@ブラジル リオデジャネイロ州
本部道場にて練習。第4回アバダ・カポエイラ国際フェスティバルの7日間ワークショップ参加。
旧CEMB(カポエイラ研究所)の強化合宿修了。
2005年4月~2006年3月(21歳)@ブラジル リオデジャネイロ州
現地の水道局でアルバイトをしながら、本部道場にて1年間修業。
ブラジル社会と文化における、カポエイラの位置付けへの理解を深める。
​第5回アバダ・カポエイラ国際フェスティバルの7日間合宿修了。
2008年5月~10月(24歳)@ブラジル マラニャオン州
アフロブラジリアンダンスを通じて、カポエイラを多角的に理解すべく、マラニャオン伝統芸能のMestre Amaralに師事し、Tambor de Crioulaを習得

@パラー州
アバダ・カポエイラ普及の為のマイクロバス巡業、鉈を使ったダンスのパフォーマンス担当。

@リオデジャネイロ州
現在の師Professor Mobília(現メストランド・モビリア)に弟子入り。
郊外のファベーラに居候しながら修行。
2009年11月(26歳)@ブラジル リオデジャネイロ州
​師の元で練習
2011年6月~11月(28歳)@ブラジル リオデジャネイロ
ファベーラにて一人暮らしをしながら修行生活。
第7回アバダ・カポエイラ国際フェスティバルの7日間合宿修了。
当時の指導者資格である青帯(7段位目)に昇段。
ZUMBIMBA強化合宿修了。
2012年1月(29歳)@沖縄​
帰国、本島中部にてカポエイラ指導開始
2013年8月@名古屋
アバダ・カポエイラJapan Open大会にて、総合ほか3部門で優勝。​
ZUMBIMBA強化合宿修了。
2013年10月@ブラジル リオデジャネイロ
緑帯(9段位目)に昇段。
2015年7月~8月(31歳)@ブラジル リオデジャネイロ
第8回アバダ・カポエイラ国際フェスティバルの7日間合宿修了。
第8回アバダ・カポエイラ世界大会にて、緑‐緑紫帯の部ビオラ級で日本代表として出場。
緑紫帯(10段位目)に昇段。
2016年8月~2019年2月(32歳)@ブラジル リオデジャネイロ
2年と7ヶ月間、練習と現地での指導をしながら、大会やワークショップに参加して生活。
ZUMBIMBA強化合宿修了。
ブラジル全国大会にて紫帯(11段位目)に昇段。
ブラジル伝統芸能グループの一員として、リオ市内を中心に各地でTambor de Crioulaのパフォーマンス。
​2019年3月(35歳)@東京
2年半のブラジル生活を経て帰国。
都内にてカポエイラの指導開始。
​2021年12月(37歳)@アメリカ サンフランシスコ
紫茶帯(12段位目)に昇段。
2023年7月~10月(39歳)@ブラジル リオデジャネイロ
第14回アバダ・カポエイラ国際フェスティバルの7日間強化合宿修了。
第14回アバダ・カポエイラ世界大会にて、紫‐紫茶帯の部ビオラ級で日本代表として出場。負傷により途中棄権。
​リオ市を中心にカポエイラの稽古と指導。
現在、都内で指導中。